パターナリズムと経済学
著|小林好宏
定価2,096円(1,905円+税)
在庫:あり
仕様:A5判上製
ページ数:193
ISBN:4-434-05297-7(13桁:978-4-434-05297-2)
発行日:2005/02/25
概要
summary
主流の経済学は、自由と個人責任原則に基づく自由経済を対象にしており、そこでは主体性が確立した個人を前提にしている。それは方法論的個人主義と呼ばれる。その意味で経済学からみると、最近流行の自己責任論は格別新しいものではない。しかし社会のあり方や状況は国により時代により異なる。わが国はパターナリズム(温情的干渉)が強い社会といわれており、むしろ主流の経済学の前提とは対極をなす。経済学はそれをどこまで説明できるかを分析している。
著者紹介
introduction
小林好宏(こばやし よしひろ)
1998年より北海道大学名誉教授、札幌大学経営学部教授。北海道大学経済学部卒業。北海道大学大学院経済学研究科博士課程を修了。山口大学経済学部講師。1965年北海道大学経済学部助教授。1971年北海道大学より博士の学位授与される。1977年、同教授。
【主な著書】
- 『寡占経済の動態分析』恒星社厚生閣、1970年
- 『日本経済の寡占機構』新評論、1971年
- 『管理価格』ダイヤモンド社、1971年
- 『寡占企業の行動分析』春秋社、1971年 (同 改定版) 1976年
- 『企業集団の分析』北海道大学図書刊行会、1980年
- 『サービス化社会を読む眼』中央経済社、1988年
- 『現代がわかる経済学』中央経済社、1989年
- 『いま経済学に求められていること』中央経済社、1994年
- 『サービス経済社会』中央経済社、2000年
- 『公共事業と環境問題』中央経済社、2003年
※発行時の奥付より
装丁
binding