概要
summary
冷戦という現実的な脅威の前に、日本は主権回復後の安全保障を真剣に考えることを迫られた。当時革新勢力と呼ばれた社会主義勢力と、進歩的知識人と呼ばれた人々は、対ソ強硬武装論から絶対無抵抗論まで幅広い議論をたたかわせ、軍備の是否や憲法問題など、現在まで続くわが国特有の安全保障論議は、この時期に論じ尽くされたといえる。だが、彼らは与党的立場になかったためにいわば歴史の傍流の地位に甘んじ、議論は歴史に埋もれていた。本書はそこにスポットライトを当てたものである。
著者紹介
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装丁
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