ヒマラヤ・カラコルムの音楽職能者たち
-共同体との関わりに見るその機能・役割-
著|高橋昭弘
定価2,096円(1,905円+税)
在庫:あり
仕様:四六判並製
ページ数:173
ISBN:978-4-434-14232-1
発行日:2010/03/31
概要
summary
本書は、ネパールの音楽職能カースト、ダマイ、クスレ、ガイネ、およびパキスターン北部辺境州フンザ、ギルギットなどを中心とする地域の音楽職能カースト、ベリチョ、ドム、モンについて、その楽器やレパートリー、および活動の実態を詳しく紹介するとともに、アウト・カーストである彼らが、賤視と畏怖という相矛盾する意識で見られながら、村落共同体とどのように関わっていたのか、その特殊な有り様に注目して論じている。
著者紹介
introduction
高橋昭弘(たかはし あきひろ)
中京女子大学人文学部教授。名古屋大学文学部哲学科(美学)卒業。1974年中京女子大学家政学部助教授を経て、84年同教授、94年同人文学部教授となり、現在に至る。1977年より96年まで国立民族学博物館共同研究員。1973年、アフガニスタンを皮切りに、その後イラン、トルコ、パキスタン、ラダック、シッキム、ブータン、タイ、ヴェトナム、ラオスにおいて文部省科学研究費による現地調査に参加。
【主な著書】
- 『音と映像による世界民族音楽大系』(分担執筆)平凡社・日本ビクター、1988年
- 『岩波講座:日本の音楽アジアの音楽』別館Ⅱ(分担執筆)岩波書店、1989年
- 『民俗音楽叢書1 職能としての音楽』(共著) 東京書籍、1990年
- 『民俗音楽叢書5 儀礼と音楽』(共著) 東京書籍、1991年
- 『民俗音楽叢書10 現代と音楽』(共著) 東京書籍、1991年
- 『地球の音楽 フィールドワーカーによる音の民族誌18 アフガニスタン-イスラームの祈り・パシュトゥンの楽人たち』(共著編)日本ビクター、1992年
- 『地球の音楽 フィールドワーカーによる音の民族誌20 アフガニスタン-マルコ・ポーロの道・クンドゥズとファイザバードの楽人たち』(共著編)日本ビクター、1992年
- 『「音」のフィールドワーク』(共著)東京書籍、1996年
- 『人間文化の創造』(共著)国土社、1997年
※発行時の奥付より
装丁
binding