講義 基礎経済学

講義 基礎経済学

著|成耆政
定価3,740円(3,400円+税)
在庫:あり
仕様:A5判並製
ページ数:356
ISBN:978-4-434-26546-4
発行日:2019/09/01
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summary
   

本書は、初めて経済学を学ぼうとする大学生や社会人のための分かりやすい理論経済学の入門テキストである。大きくは、経済学の基礎原理、ミクロ経済理論、マクロ経済理論の3部として構成されている。経済学を意思決定論的なアプローチとして捉え、マーケットにおける各々の経済主体(家計、企業、政府そして海外部門)の経済活動を詳細に述べた。つまり、経済主体が稀少な資源を合理的に選択するための基本原理を最大限分かりやすく述べたものである。

contents
  • はしがき
第Ⅰ部 経済学の基礎
第1章 経済学の基礎原理
  • 第1節 経済の基本問題
    1. 経済の定義
    2. 経済主体と経済活動
    3. 希少性の原理と経済問題
    4. 機会費用と経済問題
  • 第2節 経済学の分類と研究方法論
    1. 経済学の定義と分類
    2. 経済理論の構成と研究方法論
  • 第3節 経済学の基本原理
    1. スティグリッツの経済学の基本原理
    2. マンキューの経済学の基本原理
第Ⅱ部 ミクロ経済理論
第2章 需要と供給の経済学
  • 第1節 価格
    1. 価格の種類
    2. 価格の機能と役割
  • 第2節 需要
    1. 需要の概念
    2. 需要表と需要曲線
    3. 需要関数
  • 第3節 供給
    1. 供給の概念
    2. 供給表と供給曲線
    3. 供給関数
  • 第4節 市場均衡の決定
    1. 市場の均衡
    2. 市場の不均衡
    3. 市場均衡の変化
  • 第5節 弾力性分析
    1. 需要の弾力性
    2. 供給の弾力性
第3章 消費者の経済学
  • 第1節 消費者理論の概要
    1. 消費者の合理性
    2. 消費の経済的制限
    3. 消費者の選択
  • 第2節 限界効用理論
    1. 効用の概念
    2. 総効用と限界効用
  • 第3節 無差別曲線理論
    1. 無差別曲線
    2. 予算線
    3. 消費者均衡
  • 第4節 顕示選好理論
    1. 顕示選好理論の概念
    2. 顕示選好理論の基本仮定
    3. 顕示選好理論の公理
第4章 生産者の経済学
  • 第1節 生産関数理論
    1. 生産者理論の理解
    2. 短期生産関数
    3. 長期生産関数
    4. 生産可能性フロンティア(曲線)
    5. 技術進歩
  • 第2節 費用関数理論
    1. 費用の概念
    2. 短期費用関数
    3. 長期費用関数
第5章 生産物市場の経済学
  • 第1節 生産物市場の基礎概念
    1. 生産物市場の概念と類型
    2. 市場形態の区分基準
  • 第2節 完全競争市場
    1. 完全競争市場の特徴
    2. 完全競争市場の均衡
    3. 市場(産業)の長期供給曲線分析
  • 第3節 独占市場
    1. 独占市場の概要
    2. 独占度
    3. 独占市場の均衡
    4. 価格差別
    5. 独占市場の経済的効果
  • 第4節 独占的競争市場
    1. 独占的競争市場の概要
    2. 独占的競争市場の短期均衡
    3. 独占的競争市場の長期均衡
    4. 独占的競争市場の経済的効果と評価
  • 第5節 寡占市場
    1. 寡占市場の意義
    2. 寡占市場モデル
第6章 生産要素市場の経済学
  • 第1節 生産要素市場の基礎
    1. 生産要素市場の意義
    2. 生産要素市場の特徴
  • 第2節 生産要素市場の利潤最大化
    1. 生産要素に対する需要
    2. 生産要素の供給
    3. 生産要素市場の均衡
  • 第3節 不完全競争生産要素市場の均衡
    1. 需要独占
    2. 供給独占
  • 第4節 地代と移転収入
    1. 地代
    2. 経済的地代と移転収入
    3. 地代決定理論
第7章 ゲーム理論と情報の経済学
  • 第1節 ゲーム理論
    1. ゲーム理論の意義と基本モデル
    2. ゲームの均衡
    3. 囚人のディレンマ
    4. オークションの理論
  • 第2節 情報の経済学
    1. 情報の経済学の概要
    2. 逆選択の問題
    3. モラルハザード
第Ⅲ部 マクロ経済理論
第8章 国民所得の経済学
  • 第1節 国内総生産(GDP)の定義
  • 第2節 国内総生産(GDP)の構成要素
    1. 消費
    2. 投資
    3. 政府支出
    4. 純輸出
  • 第3節 名目GDPと実質GDP
    1. 名目GDP
    2. 実質GDP
    3. 名目GDPと実質GDPの計算例
    4. GDPデフレーター
  • 第4節 三面等価の原則(法則)
    1. 生産面からの国内総生産
    2. 支出面からの国内総生産
    3. 分配(所得)面からの国内総生産
  • 第5節 GDP以外の所得の尺度
    1. 国民総所得
    2. 国民総生産
    3. 国民純生産
    4. 国民所得
  • 第6節 国内総生産の問題点
    1. GDPの概念的限界
    2. GDPの測定上の限界
第9章 総需要と総供給の経済学
  • 第1節 IS−LMモデル
    1. 生産物市場の均衡とIS曲線
    2. 貨幣市場の均衡とLM曲線
    3. 生産物市場と貨幣市場の均衡
  • 第2節 総需要-総供給モデル
    1. 総需要-総供給モデルの概要
    2. 総需要曲線
    3. 総供給曲線
第10章 貨幣と金融の経済学
  • 第1節 貨幣理論
    1. 貨幣市場分析の意義
    2. 貨幣の定義と機能
    3. 通貨供給量指標
  • 第2節 金融と金融機関
    1. 金融の意義
    2. 金融機関
  • 第3節 貨幣市場の均衡
    1. 貨幣の供給
    2. 貨幣の需要
  • 第4節 利子率の決定
    1. 流動性選好理論
    2. 貸付資金説
第11章 失業とインフレーションの経済学
  • 第1節 失業
    1. 失業の定義
    2. 失業の測定
    3. 失業の類型
    4. 効率(性)賃金仮説
  • 第2節 インフレーション
    1. 物価指数
    2. インフレーションの定義と種類
    3. インフレーションの原因と対策
  • 第3節 フィリップス曲線:失業とインフレーションの関係
    1. 古典的フィリップス曲線
    2. インフレーション期待とフィリップス曲線:自然失業率仮説
    3. 合理的期待とフィリップス曲線
第12章 マクロ経済政策の経済学
  • 第1節 政策の基本概念
    1. 政策の概念
    2. 政策の類型区分
  • 第2節 マクロ経済政策の基礎
    1. マクロ経済政策の意義と基本原理
    2. マクロ経済政策の目標
  • 第3節 財政政策
    1. 財政の基礎
    2. 財政政策の効果
    3. 財政政策による完全雇用均衡
    4. クラウディングアウト効果
  • 第4節 金融政策
    1. 公開市場操作
    2. 公定歩合操作
    3. 支払準備率操作
  • 参考・引用文献
  • 索 引
introduction
成耆政(Kijung Sung)

松本大学総合経営学総合経営学科教授(経済入門・経済学(含国際経済学)・ミクロ経済学・マクロ経済学等担当)。岐阜大学大学院連合農学研究科経営管理学連合講座博士課程修了(Ph.D.)

※発行時の奥付より
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