概要
summary
外国語教育の究極の目的は、他者と共感できる人格の形成である。小中高大の教壇で英語を教え続けてきた身体論の研究者が、実証的研究から教室に奇跡が起こるプロセスを解明した。教室で言語を通して情動を共有することが、学習者にとっては学びに向かう力に、教師にとってはやりがいの情動に直結する。根拠となる理論として教室研究、教師の情動研究、脳科学の知見まで網羅する。他者の情動に共感する力を育てるための具体的な実践例とともに紹介、小学生から大学生までの学習者の生きた言葉が胸を打つ。
目次
contents
- はじめに
第1章 言語教育と共感力
第2章 教員と生徒の同調・共感
- 小学校の教室における同調・共感
- 教員研修における同調・共感
第3章 中学生の情動と共感力
- 中学生に対するストーリー・テリングの実践
- 中学生と教員間の共感 ―ジャーナルライティング
- 中学生に対する英詩指導
第4章 大学生の情動と共感力
- 大学生に対する英文学英詩指導
- 大学生に対する映画を使った指導
- おわりに
- 参考文献
著者紹介
introduction
装丁
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