生活機器・空間におけるUX向上のためのデザイン人間工学

生活機器・空間におけるUX向上のための

デザイン人間工学

著|土井俊央
定価2,640円(2,400円+税)
在庫:あり
仕様:A5判並製
ページ数:268
ISBN:978-4-434-35413-7
発行日:2025/03/21
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summary
   

モノ・コトのデザインを通じてユーザーによりよい経験を得てもらうには、人の特性を理解してデザインに活かすことが重要である。しかし、製品、UI、空間などのデザインをするうえで、「どんな観点から人について考えればよいのか?」「デザインに役立つ人の特性を知りたい」といった課題をお持ちの方もいるのではないだろうか。本書は、デザインと人間工学を融合した領域である「デザイン人間工学」の入門書であり、あらゆるモノ・コトのデザインに活用できる人間工学の視座・知識・手法を紹介するための、大学の講義をベースにした教科書である。人間中心デザインやUXに関心のある学生や初学者には、モノ・コトづくりの教養書として、また、人間工学について改めて学びたい、よく聞いてはいるが知っているようで実はあまりよく知らないという方が改めて体系的に整理するのにも役に立つ一冊である。

contents
  • まえがき
1.人間工学とデザイン
  • 1.1.人間工学とは
  • 1.2.デザインとは
  • 1.3.人間工学とデザインの関係
  • 参考文献
2.人間中心デザインという考え方
  • 2.1.人間中心デザインとは
  • 2.2.人間中心デザインが目指すもの
  • 2.3.人間中心デザインにおける品質
  • 2.4.人間中心デザインのポイント
  • 参考文献
3.人とモノ・コトの関係を捉える側面と人の特性
  • 3.1.人とモノ・コトの関係を捉える枠組み
  • 3.2.身体・形態・生理に関する特性
  • 3.3.情報処理に関する特性
  • 3.4.時間に関する特性
  • 3.5.環境に関する特性
  • 3.6.組織・社会的な側面に関する特性
  • 引用
  • 参考文献
4.ユーザーを捉える観点
  • 4.1.ユーザーを理解する重要性
  • 4.2.ユーザーとは
  • 4.3.利用状況(Context of Use)
  • 4.4.ユーザーの多様性を捉えるさまざまな側面
  • 参考文献
5.使いやすいUIのデザイン
  • 5.1.ユーザインタフェース(UI)とは
  • 5.2.ユーザビリティとは
  • 5.3.情報入手しやすさのためのデザイン原則
  • 5.4.理解・判断しやすさのためのデザイン原則
  • 5.5.反応・操作しやすさのためのデザイン原則
  • 引用
  • 参考文献
6.安全のためのデザイン
  • 6.1.事故はなぜ起こるか
  • 6.2.事故につながるヒューマンエラー
  • 6.3.安全のためのアプローチ
  • 参考文献
7.ユニバーサルデザイン
  • 7.1.ユニバーサルデザイン(UD)とは
  • 7.2.UDに関わるさまざまな心身機能の制限
  • 7.3.UDの実践におけるデザイン原則
  • 引用
  • 参考文献
8.ユーザエクスペリエンス(UX)
  • 8.1.なぜUXが重要なのか:モノから体験・経験への転換
  • 8.2.UXとは何か:定義と特徴
  • 8.3.デザインにおいてUXをどう考えるか
  • 引用
  • 参考文献
9.人間中心デザインのプロセス
  • 9.1.いろいろなデザインプロセスのモデル
  • 9.2.デザインプロセスをモデル化する意義
  • 9.3.人間中心デザインプロセスの特徴
  • 9.4.人間中心デザインプロセスにおける具体的活動
  • 参考文献
10.人間中心デザインのための手法
  • 10.1.ユーザー理解・要求事項抽出のための手法
  • 10.2.分析・モデル化のための手法
  • 10.3.アイディエーションのための手法
  • 10.4.プロトタイピングのための手法
  • 10.5.デザイン評価のための手法
  • 参考文献
11.人間特性に関するデータの計測・利用
  • 11.1.データの取得方法とその留意点
  • 11.2.人間特性に関するデータの活用
  • 11.3.生理測定
  • 11.4.心理測定
  • 11.5.動作・行動測定
  • 引用
  • 参考文献
  • 参考図書
  • あとがき
  • 索引
introduction
土井俊央(どい としひさ)

大阪公立大学大学院生活科学研究科講師。2012年3月に和歌山大学大学院システム工学研究科(デザイン科学クラスタ)博士前期課程を修了し、同年4月よりレノボ・ジャパン株式会社へ入社。同社在籍中の2015年3月に和歌山大学大学院システム工学研究科博士後期課程修了。その後、岡山大学大学院自然科学研究科助教を経て、2022年4月より現職。応用人間工学や人間中心デザインに関する研究・教育に従事。博士(工学)。認定人間工学専門家、認定人間中心設計専門家。

※発行時の奥付より
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