概要
summary
アラブ世界のイスラム教徒の手によるエッセー、小説、旅行記、ならびに映画を分析し、広く共有される他者のイメージがどのようなものであるかを紹介する。さらにアメリカに代表される他者批判が、実際にはその多くが自己批判的な性格を持つものであること、また他者に対抗する自己像の鍵として浮上する「イスラム」という概念も多様な捉え方がされていることを提示する。
目次
contents
- はじめに
序章
第一章 隣人としての異教徒
- 第一節 神のことばのなかの異教徒
- 第二節 現代作家の描く異教徒
第二章 西洋という他者
- 第一節 十九世紀における西洋との出会い
- 第二節 西洋という女性
- 第三節 映し鏡としての西洋
- 第四節 オセローを名乗った男
- 第五節 モロッコ女性の見たロンドン
第三章 アメリカという記号
- 第一節 アメリカの野蛮
- 第二節 アメリカに生きる
- 第三節 女性の見たアメリカ
- 第四節 アメリカという娼婦
- 第五節 侵入者としてのアメリカ
- 第六節 人類史におけるアメリカ
- 第七節 大衆映画に現れるアメリカ
結びにかえて
- あとがき
- 参考文献
著者紹介
introduction
助成出版
grant
平成18年度日本学術振興会科学研究費補助金(研究成果公開促進費)学術図書(課題番号185021)を受けての刊行。
装丁
binding