概要
summary
民俗経済学とは、日本と世界の各地域に生活する人々の暮らしを、それぞれの地域の文化や慣習と経済や社会制度の相互依存関係においてとらえ、この立場から日本と世界各地の経済や社会制度を分析する学問である。現在は金融を先頭にグローバルエコノミーの全盛期であるが、地球に暮らす人々の大半はそれぞれの民族文化の中で生活しており、決して抽象的な地球市民として依存しているわけではない。それゆえ、経済も民族文化のレベルで見なければ、その実態をとらえることはできない。今日、国際的なテロや貧困の拡大など、グローバリゼーションの弊害が明らかになるにつれ、その思いを深めるものである。本書を世に問うた動機の一つには、そうした危機感もある。
著者紹介
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装丁
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