保育士・看護師・介護福祉士が学ぶ社会福祉

保育士・看護師・介護福祉士が学ぶ社会福祉

監修|小宅理沙
編著|中典子 今井慶宗
定価2,750円(2,500円+税)
在庫:あり
仕様:B5判並製
ページ数:170
ISBN:978-4-434-26582-2
発行日:2019/09/15
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summary
   

本書は保育士や看護師、介護福祉士が「社会福祉」を学ぶ意味および実際に資格を取得した後、社会福祉領域においてどのように活躍していけるのかを理解し、そのために必要となる専門的知識や技術、法律などを習得することを目的として書き下ろしたものである。個人を取り巻く住環境や社会全体の環境変化だけではなく、グローバリゼーションが進展する中で国際感覚を身につけられるよう諸外国の事例についても紹介されている。

contents
  • はじめに
序 章 社会福祉とは
第1章 私たちの生活と社会保障 -社会保障の体系と社会保険-
  • Ⅰ 社会保障とは
  • Ⅱ 社会保障の機能
  • Ⅲ 社会保障の体系
    1. 社会保険の種類
    2. 生活保護の種類
    3. 社会手当
    4. 社会福祉
  • Ⅳ 社会保障の財源
  • Ⅴ 社会保障の沿革
    1. イギリスの社会保障の沿革
    2. 社会福祉調査法
    3. ベヴァリッジ報告
    4. ドイツの社会保険制度の導入
    5. わが国の社会保障の沿革
  • Ⅵ 社会保障の課題
第2章 公的扶助 -最低限の生活保障-
  • Ⅰ 公的扶助の概要
  • Ⅱ わが国の公的扶助制度の歴史
  • Ⅲ 生活保護制度の仕組み
    1. 生活保護制度の目的・原理・原則
    2. 生活保護の種類と方法
    3. 被保護者の権利および義務
    4. 不服の申立て
    5. 生活保護制度の行政の役割
    6. 生活保護の実施
  • Ⅳ 低所得対策
第3章 「食」と「社会福祉」
  • Ⅰ 「生活する」とは
  • Ⅱ 生活するために必要なこと
  • Ⅲ 食の保障のために行われていること
  • Ⅳ 社会福祉施設における食の保障
    1. 保育所
    2. 乳児院
    3. 児童養護施設
    4. 障害児入所施設・障害者支援施設
  • Ⅴ 食の保障と生活の保障との関係
第4章 「子ども」の人権と「社会福祉 」-保育士が社会福祉を学ぶ目的とその意義-
  • Ⅰ 社会福祉の歴史から考える保育士
    1. 戦前の保育
    2. 戦後の社会福祉と保育
  • Ⅱ社会福祉を担う保育士の役割
    1. 保育士とは
    2. 家庭及び地域の支援
    3. ソーシャルワーク機能が求められる保育士
    4. 近年の保育士を取り巻く状況
  • Ⅲ 子どもの人権
    1. 子どもの人権とは
    2. 子どもの人権を擁護する法律・条例とは
  • Ⅳ 子どもの人権を擁護する保育士として望まれること
    1. 子どもの人権意識を高めるために
    2. 保育士自身の人権感覚・人権意識を高めるために
第5章 「健康」と「社会福祉 」-看護師が社会福祉を学ぶ目的とその意義-
  • Ⅰ 看護と社会福祉
    1. 健康とは
    2. 看護とは
    3. 生活と看護
  • Ⅱ 社会福祉施設等における看護
    1. 児童福祉施設
    2. 老人福祉施設
    3. 障害者支援施設・障害福祉事業所
  • Ⅲ 訪問看護
    1. 訪問看護における看護師の仕事内容(成人)
    2. 訪問看護における看護師の仕事内容(子ども)
第6章 児童家庭福祉 -子ども家庭福祉の体系と家庭支援-
  • Ⅰ 児童家庭福祉の体系
    1. 児童福祉の対象
    2. 子ども家庭福祉施策の体系
  • Ⅱ 子どもの権利保障と子ども観
    1. 子どもの権利条約ができるまで
    2. 子ども観
  • Ⅲ 子どもの最善の利益における家庭支援
    1. 子どもの最善の利益
    2. 子ども家庭支援
  • Ⅳ 子どもの非行に対する支援
    1. 非行少年とは
    2. 非行対応の制度の変遷
    3. 非行少年への対応の流れ
    4. 非行関連の相談支援施策
    5. 児童福祉施設での非行支援
第7章 高齢者福祉
  • Ⅰ 長寿社会日本
    1. 高齢者とは
    2. 高齢化の要因
    3. 日本の高齢化の特徴
  • Ⅱ 社会の変化と高齢者
    1. 産業構造の変化と核家族化
    2. 高齢者と家族・世帯人数の変化
    3. 高齢者自身の意識の変化
  • Ⅲ 老後を支える諸制度
    1. 経済の不安
    2. 健康の不安
    3. 介護の不安
    4. 住み慣れた地域で生活するためのネットワークづくり
第8章 障がい児・者福祉
  • Ⅰ 障がい者の概況と障害福祉の理念
    1. 障がい児・者の定義
    2. 障がい者の概況
    3. 障がい福祉の理念
    4. 国際生活機能分類(ICF)
  • Ⅱ 障がい福祉の政策・施策
    1. 障害者基本計画(第4次)
    2. 障害者権利条約
    3. 障がい種別ごとの根拠法と手帳制度
    4. 障害者総合支援法
    5. 自立支援医療
    6. 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(「障害者差別解消法」)
    7. 就労施策
    8. 特別支援教育
  • Ⅲ 障がい福祉の課題
第9章 社会福祉領域における専門機関
  • Ⅰ 国の社会福祉行政機関
    1. 厚生労働省
    2. 審議会等
  • Ⅱ 地方公共団体の社会福祉行政機関
    1. 福祉事務所
    2. 児童相談所
    3. 身体障害者更生相談所
    4. 知的障害者更生相談所
  • Ⅲ その他の社会福祉機関
    1. 社会福祉協議会
    2. 社会福祉法人
  • Ⅳ 社会福祉領域機関における今後の課題
第10章 社会福祉領域における専門職
  • Ⅰ 社会福祉事業従事者の概況
    1. 社会福祉施設職員
    2. 社会福祉行政の専門機関職員
    3. 社会福祉協議会の職員
  • Ⅱ 社会福祉専門職の国家資格
    1. 社会福祉士
    2. 介護福祉士
    3. 精神保健福祉士
  • Ⅲ 社会福祉領域における専門職に求められるもの
    1. 専門職に求められる倫理
    2. 専門職に求められる繋いでいく力  ~ネットワーク作り~
第11章 クライエントの人権と支援者の自己覚知
  • Ⅰ エンパワメント
    1. エンパワメントの原理
    2. エンパワメント・アプローチの方法
  • Ⅱ 自己覚知
    1. 自己覚知の必要性
    2. 逆転移の防止
    3. 防衛機制からの発言を防ぐ
  • Ⅲ セルフエスティーム
  • Ⅳ 燃え尽きないために
第12章 諸外国の社会福祉
  • Ⅰ グローバル社会における社会福祉
  • Ⅱ 国際条約などから考える社会福祉
    1. 国際人権規約
    2. 女子差別撤廃条約
    3. 児童の権利に関する条約
    4. 高齢者のための国連原則
    5. 障がい者の権利に関する条約
  • Ⅲ 諸外国における社会福祉
    1. スウェーデンにおける社会福祉
    2. ニュージーランドにおける社会福祉
    3. イギリスにおける社会福祉
    4. アメリカにおける社会福祉
  • ◆児童福祉法の一部を改正する法律:新旧対照表
  • ◆編著者紹介
introduction
小宅理沙(こやけ りさ)

同志社女子大学現代社会学部助教。

中典子(なか のりこ)

中国学園大学子ども学部准教授。

今井慶宗(いまい よしむね)

関西女子短期大学保育学科准教授。

※発行時の奥付より
introduction
※発行時の奥付より
binding
社会福祉論

社会福祉論

保育士・栄養士・看護師が学ぶ社会福祉

  • 監修|小宅理沙
  • 編著|吉川知巳