政治学原理

政治学原理

著|Raymond Polin
訳|白石正樹
定価6,600円(6,000円+税)
在庫:あり
仕様:A5判上製
ページ数:290
ISBN:978-4-86299-039-6
発行日:2022/12/06
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summary
   

政治によって考察される人間関係は、倫理のそれと全く異なる。倫理的次元ではひとは己が望む者との関係に入るが、町の通行人、バスの乗客、同じ階の隣人と、何らの倫理的関係ももたないことができる。政治の本質は、一つの秩序が外側から、長期にわたって諸個人の全体に課されることである。だから、一つの公的力が存在し、その秩序を法律により規定し、もしもの時には暴力的強制により、その尊重と服従を課すことが本質的である。原書名「Éthique et Politique」

contents
第一章 理論と実践
序 論
Ⅰ 伝統における理論と実践
  • 理論への実践の古典的従属
  • その難点
  • 批判的解決の試み(カント)
  • 歴史的解決の試み(ヘーゲル)
  • 歴史的解決の試み(マルクス)
  • 実存主義的帰結
Ⅱ 実践の理論のために
  • 反省と自己意識
  • 実践的理論の定義
  • 実践的理論と歴史
第二章 自由の悪用と善用について
序 論 悪人の存在
  • 1.善と悪について
  • 2.劣悪な人
  • 3.悪人
  • 4.政治的技術と政治哲学
Ⅰ 独創性の原理
  • 1.人間性と独創性
  • 2.独創性の意味
  • 3.独創性と個性
Ⅱ 一貫性の原理
  • 1.一貫性の意味
  • 2.一貫性の義務
Ⅲ 明敏性の原理
  • 1.明敏性の意味
  • 2.明敏性の義務
Ⅳ 相互性の原理
  • 1.相互性の意味
  • 2.理解の意味
第三章 倫理と政治
Ⅰ 定義
  • 倫理の本質
  • 政治の本質
Ⅱ 倫理と政治のアンチノミー
  • 1.政治を欠いた倫理
    1.  エピクロス的倫理
    2.  愛徳の倫理
    3.  デカルト
  • 2.倫理を欠いた政治
  • 3.倫理を包む政治
  • 4.政治を包む倫理
Ⅲ 解決の試み
  • 歴史の中への倫理と政治の従属または吸収
  • 倫理的義務
  • 善い市民と善い人間
  • 国家理性
第四章 政治的価値としての正義
Ⅰ 正義とは何か
Ⅱ 何が正しいか
  • 1.平等と比例
  • 2.平等と相互性
  • 3.正義と任意使用権
Ⅲ 人間的正義
  • 1.正義と教育
  • 2.正義とその裁判官
  • 3.功績と制裁
  • 4.成行きの正義と自由の正義
  • 5.正義の徳
  • 6.あらゆる正義を越えて
第五章 正統的権威について
Ⅰ 権威の規定
  • 状況、意義
  • 権威、自由、責任
  • 権威の基礎と理解
Ⅱ 権威の基礎
  • 自然
  • 理性
  • 価値
  • 伝統
Ⅲ 正統的権威
  • 正統性の価値の構成要素
  • 正統性の選択
  • 訳者あとがき
introduction
レーモン・ポラン(Raymond Polin)

パリ-ソルボンヌ大学総長(1976-1981)、フランス学士院 道徳学・政治学アカデミー会員。

白石正樹(しらいし まさき)

早稲田大学政治学博士、創価大学名誉教授。

※発行時の奥付より
binding
真理と自由

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  • 著|Raymond Polin
  • 訳|白石正樹
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