現代自由論

現代自由論

著|Raymond Polin
訳|白石正樹
定価7,700円(7,000円+税)
在庫:あり
仕様:A5判上製
ページ数:276
ISBN:978-4-86299-041-9
発行日:2023/07/16
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summary
   

我々の時代は自由のある形式を発明したが、それを利用する仕方を発見できなかった。自由は火のようなものである。もしその制御を習得しなければ火事の炎で焼いてしまう。我々の同時代人は、自由の私的道徳、公的道徳を構成することができなかった。かれらは自由の享受を自由と混同した。だが、あらゆる享受は隷属の誘惑である。自由の作品のみが自由に属し、それのみが自由に意味を与えうる。作品なくして、つまり義務、犠牲、必要性なくして自由はない。自由のモラルなくして自由はない。原書名「La Liberté de notre temps」

contents
  • 序 文
第一章 自由と創造
  • Ⅰ 古代的自由とキリスト教的自由
  • Ⅱ ルソー、ヘーゲル、および新しい自由
  • Ⅲ ニーチェと創造的自由
  • Ⅳ 絶対的自由とその諸ユートピア
    1.  絶対的自由
    2.  「すべては許される」
    3.  創造性
    4.  極端への移行
  • Ⅴ 価値の創造と自由
    1.  諸価値の創造の現象学と自由 
    2.  諸価値の基礎と自由 
    3.  現象学と主観性
    4.  倫理的、政治的諸価値の創造の現象学
第二章 自由と信仰
  • Ⅰ 形而上学的人間学
    1.  現象学と形而上学
    2.  秩序と自由
    3.  社会性と共同体
  • Ⅱ 政治的信条の必要性
    1.  全体主義とアナーキズムの二重の試練
    2.  自由主義の受けた試練
    3.  最小の政治的信条の観念
  • Ⅲ 政治的聖
第三章 古典的寛容と現代の寛容
  • Ⅰ 寛容の哲学的問題
    1.  哲学の多元主義と寛容
    2.  寛容の観念
    3.  寛容の政治的諸条件
  • Ⅱ 寛容の古典的問題
  • Ⅲ 寛容の近代的問題
    1.  世論とイデオロギー
    2.  自由主義的イデオロギーの試み
  • Ⅳ リベルティスム
    1.  リベルティスムの諸原理
      1. 「教育」
      2. 「信条」
      3. 「私−公」
    2.  結 論
第四章 表現の自由と世論
  • Ⅰ 表現の自由
  • Ⅱ 世論の諸構造と表現の自由
    1.  公的普及の自由
    2.  政治的階級
    3.  知的カースト
    4.  マスメディア
第五章 表現の自由、マスメディア、およびメレクラシー
  •  Ⅰ 個人的表現の自由とメレクラシー的体制
    1.  表現の自由によって提起された政治的諸問題
    2.  デモクラシーの神話
    3.  事実上のメレクラシーの理論
    4.  メレクラシーの変化
  • Ⅱ 集合的表現の自由とメレクラシー的体制
    1.  集合的表現の自由
    2.  メレクラシーにおける集合的表現の自由の使用に対して可能な二つの解決法
    3.  メレクラシーにおけるマスメディアの使用
      1. 「義務論の試み」
      2. 「マスメディアの誘惑」
      3. 「信条への回帰」
  • 後記 自由のモラルのために
  • 訳者あとがき
introduction
レーモン・ポラン(Raymond Polin)

パリ-ソルボンヌ大学総長(1976-1981)、フランス学士院 道徳学・政治学アカデミー会員。

白石正樹(しらいし まさき)

早稲田大学政治学博士、創価大学名誉教授。

※発行時の奥付より
binding
真理と自由

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