概要
summary
哲学の時、少なくともヘーゲルがそれに割当てた時(ミネルヴァの梟の飛翔の刻)、はまた幸福の時でもある。この偶然の一致は長い間、幸福をあらゆる哲学の目的であると思わせた。両方とも回顧的態度で、幸福と哲学は明白な類似をもっている。しかし、後者は理論と実践、または実践の理論であり、それに対して前者はたんに一つの立派な芸術である。われわれの諸哲学はほとんど幸福に没頭しないが、しかし哲学の実践は幸福の可能な諸形態の一つとして現われる。原書名 「LE BONHEUR considéré comme l'un des beaux-arts」
目次
contents
- 序 文
第一章 幸福―人間存在の目的と意味
- 一 幸福の観念
- 二 世界の秩序
- 三 人間的自由
第二章 幸福および歴史の中の自由な人間
- 一 歴史的観点
- 二 集合的観点
- 三 幸福の技術
- 四 幸福の哲学の消滅
第三章 芸術の一つとして考えられた幸福
- 一 審美的価値
- 二 思い出の傑作
- 三 幸福の観想
- 訳者あとがき
著者・訳者紹介
introduction
装丁
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